養生

【本草薬膳学院を選んだ理由】資格なんてどうでもいいかもと思った途端、すんなり心が決まった話

薬膳に興味はあるものの、薬膳が学べるコースや資格って溢れすぎていてよくわからないなあと思い決めかねていました。
ですが、この度「本草薬膳学院」の中医薬膳師通信教育コースをスタートしました。

「資格取得のためではなく、何のために薬膳を学ぶのか?」
私が最終的にこのコースを選んだ理由と講座内容の概要について記載していきます。


大切なのは「薬膳を学ぶ動機」を明確にするということ

「国際薬膳師」「国際薬膳中医師」「薬膳コーディネーター」「薬膳マイスター」‥‥
薬膳を学びたいと思って調べると似通った名称の資格がたくさん出てきます。

薬膳講座を検討するにあたって、「どうせ勉強するならちゃんとした機関が認めてくれる資格がいいのでは?」「将来的に少しでも仕事につながる資格はどれ?」といった考えが邪魔をして、いつの間にか”何を学びたいか”よりも、”どんな資格が取得できるのか”について検索しては結局違いが分からず悶々としていました。


それぞれ違いはあれど、全てに共通することは、薬膳の資格はどれも民間資格だということ。
医師や弁護士といった業務独占資格ではないため、例えば、「国際薬膳師」や「国際薬膳中医師」といった資格がないとできない業務というのはありません。


もちろん、資格は薬膳を学んできたという、ある種証明のような役割を果たすことはあると思います。


しかし、「東洋医学的な考え方が好き」「食養生を学びたい」という純粋な動機はどこへ行ってしまったのか、ふと我に返ったとき、”資格を取得する”ということを一旦手放してみました。
資格はあくまでおまけだよね、と。


そうしたら、自分が学びたい理由、何を学びたいのか、どんなボリュームでどの程度まで学びたいのか、が明確になってきました。


ネットで少し調べたら出てくるようなことではなく、もっと深く中医学や薬膳の世界に触れたい。

・日常的あるいは臨床的に使える使えないは置いておいて、とにかくまずは基礎からしっかりと中医学や薬膳の理論を学びたい。



そんな動機を満たしてくれるなと思ったのが私の場合は「本草薬膳学院」でした。


乱立する薬膳資格や講座に混乱している人は、今一度「何のために薬膳を学びたいのか?」に立ち返ってみると必ず見えてくるものがあるはずです。



本草薬膳学院について

本草薬膳学院は、中国で中医学の医師としての経験をされてきた辰巳洋(たつみなみ)先生によって2002年に設立されたスクールです。

受講形態は、通学、通信教育、eラーニングから選択できます。
通学は実習があるため、他の2つと比べると受講料は高めです。60万円ほど。
また、通学の場合は全国7か所に校舎があるため、地方在住でも比較的通いやすくなっています。

通信教育の費用合計

【通信教育にかかる費用(2026年4月現在)】

受講料(入学金、資格認定費、プリント代など含)191,840円
教科書代(7冊)21,780円
薬膳実技動画10,000円
スクリーニング費用(3日間)※東京のみ89,100円
合計312,620円

2026年の4月より受講料が改訂され、数万円ほど値上がりしています。また、薬膳実技動画が新たな教材として加わっています。
通信教育の費用合計は通学の場合の約半分ですが、スクリーニングを受けられる場所が東京のみのため、別途宿泊費や交通費が人によっては必要となる点が少々痛手ではありますね。


通学と通信教育との比較
-なぜ通信教育を選んだのか?-

本属薬膳学院の通学コースと通信・eラーニングコースをざっと比較してみました。

【比較項目】【通学】【通信・eラーニング】
価格高め(約60万円)通学の約半分(約31万円)
開始時期4月(校舎によっては10月開始も有)いつでも
期間1年間(月に2日間の対面授業)2年間
場所東京、大阪、福岡、名古屋、広島、仙台、札幌自宅(どこでも)
実習ありスクリーニング3日間を除いてなし
実技動画での学習
どんな人に向いているか・費用がかかっても効率よく学びたい
・自分のペースで学ぶのは心配
・実際に薬膳料理を作りたい
・費用を抑えたい
・自分のペースで学びたい
・定期的に通うのは難しい

本格的に薬膳を学ぼうと考えたときにネックになるのは、数十万円の出費が必要となる点だと思います。
本草薬膳学院の他に日本中医学院も検討しましたが、やはり価格が高く見送りました。


今回、本草薬膳学院の通信教育を選んだのは、本格的に薬膳を学べ、かつ費用面で大幅に抑えられるという理由が主です。
また、2年間の期間があり、自分のペースで好きなタイミングでゆっくり学べる点も決め手になりました。


使用教材について

【使用する教科書】

タイトル金額
実用中医学3,080円
実用中医薬膳学4,620円
薬膳の基本3,080円
改訂新版 薬膳素材辞典4,400円
☆食薬方剤学3,080円
☆問題集3,080円
☆経路図・舌の診断図440円
改訂版 一語でわかる中医用語辞典
※任意購入
4,400円

通学・通信・eラーニングどれも使用する教科書は共通です。(実技動画は通信・eラーニングのみ)
☆は、オリジナルのため外部では購入できません。
その他の書籍については、自分で購入しても、講座申し込み時に一緒に購入(送料無料)してもどちらでも可。

(左)「実用中医学」                                             
中医学の歴史から陰陽五行論をはじめとする中医学の概念が一通り解説されています。
初学者には結構難解で、薬膳をイメージしてこれを開くと出鼻くじかれるかも。
      
(右)「漢方の歴史」                                                    
指定教科書ではないですが、中医学の歴史についてはこれを読むと流れが理解しやすい。                            
(「実用中医学」の歴史解説は要点が完結に記載されているだけであまり頭に入ってこなかったので…)         
扁鵲や張仲景の逸話など、ストーリー性があって面白いです。  

スクリーニングについて

スクリーニングは、第1~5回までの小テストに合格した段階で申し込みができます。
年に4回、3日間連続で開催されるので、好きなタイミングで受講する仕組み。その季節にあった薬膳料理などを学べます。
東京本校で実施されます。



取得できる資格について

第1回~第10回まで全10回分の小テストがあり、それらに全て合格することで「中医薬膳師」の資格が認定され、かつ「国際薬膳師」の受験資格が得られます。「国際薬膳師」の資格試験及び認定費用は別途必要。



本草薬膳学院はどんな人に向いているのか?

薬膳の考え方は中医学の考え方を基にしているため、中医学の基礎から学んでいく、という趣旨のもと、まずは「実用中医学」を一通り読み込むことが推奨されています。

薬膳の講座をイメージして始めると、”六淫邪気”やら”蔵象学説”やら聞きなれない概念のオンパレードで混乱するかもしれません。

私の場合は、東洋医学の基礎的な理論については学んだことがあったので、よりマニアックな内容を見てワクワクしましたが、東洋医学が完全に初めてという人がこの通信教育をいきなり始めるには、ややハードルが高いように感じます。


具体的にどんな内容を学習するのかについては、講座で使われる書籍(一部オリジナル除く)で確認できるので、実際に目を通してみて、ワクワクするかどうかで判断してみてください。

「薬膳の基本」や「薬膳素材辞典」では日常では全くなじみのない食材や生薬も出てきます。

書籍を見てみて、ちょっと難しいなと思った方やもっと気軽に学びたい方、あるいは初学者の場合、ユーキャンの「薬膳コーディネーター講座」をまずは受講してみるというのも一つの選択肢です。

もっと深く学びたいと感じたら、その上位資格の位置づけとなっている「中医薬膳師通信教育コース」に進むという流れで進めてみるのが良いかなと思います。

薬膳を基礎的な理論からしっかり学びたいという方にとっては、薬膳への興味や学び欲が刺激される内容です。


学びは、”資格のため”の苦行ではなくて、純粋に楽しいと思えるか、これに尽きると思います。


奈良の薬膳料理「茉莉花(ジャスミン)」のランチ(予約必須)
とにかく全部美味しすぎるので関西近郊の人は絶対行った方がいい


-養生